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 ストッキングフェティシズムの人口
およびパンスト男子に関する調査

１．はじめに...

 日本では、フェチ文化が“視覚的＋物語的”に昇華されており、海外よりも“演出美”として成立しています。これは、繊細な日本人ならではですね。特にアニメ・マンガ・AV・同人文化などにより、フェティシズム的嗜好が表現・流通しやすい土壌があります。性に対する「間接的表現文化」 、つまり恥じらい・匿名性を残した“フェティッシュ”の演出が日本では好まれています。他にも、宗教的規制がなく「性癖＝恥ずかしいこと」という価値観が弱まっているため、風俗産業の細分化「ストッキングフェチ、足フェチ専門店」なども成立しています。
ちなみに、日本と外国のフェティシズム人口を調査しましたが、明確なデータはありませんでした。ただ「Chat GPT」で調べたら、2014年にクイーンズ大学（カナダ）で、国際的な研究がなされたことがあるそうで、下記のデーターを貰いました。

●サンプル数：成人男女約1万人（欧州中心）
●フェティシズムを「日常的性的興奮の中心」として持つ人の割合：約2.2〜4.8%

※あくまでもフェティシズムとしての調査です。性的嗜好（興奮・依存）を持たないものは、含みません。

なお、日本では「性癖」自体がオープンに扱われ、結果として「フェティシズムが多い国」と見なされやすいです。（学制服への嗜好は「制服フェチ（Schoolgirl fetish）」として世界的にも有名）　しかし、研究結果によるとフェティシズムの発生率（人口比率）は、中東イスラム圏や民族衣装必須のブータン、そして北朝鮮など特殊な国を除き、共通に上述の2〜5％程度とされ、文化や性教育の違いによって「表出しやすさ」が変わってくるだけと考えられています。


２．日本での可視化度

 こちらも「Chat GPT」を用い、日本での可視化度からフェティシズムの傾向を算出してみました。これによると「足・靴・ストッキング」の比率が非情に高いです。

第１位：足・靴・ストッキング
70〜80%超（非常に高い）

 第２位：制服・衣装系
20〜30%（高い）

 第３位：におい・汗系
15〜20%（中くらい）

 第４位：排泄・嗅覚系
5〜10%未満（低い）


３．日本のストッキングフェティシズム人口（推定）

 上記、１．２．から、下記のとおり日本のストッキングフェティシズム推定人口を計算してみました。

●計算式：日本の総人口 × フェティシズム保有率（3.5%） × そのうちストッキングフェチ比率（77.5%）

※条件
日本の総人口：約1億2200万人（2025年時点の推定）
フェティシズム保有率：2〜5% → 中間値として 3.5%
そのうち「ストッキング関連のフェティシズム」：中間値として77.5%


 1億2200万人 × 3.5% × 77.5%
= 122,000,000 × 0.035 × 0.775
= 約3,312,250人

※補足：この数値の意味合い
１．性的指向ではなく「嗜好」
→フェティシズムはLGBTのような「性指向」ではなく、「性的興奮の対象」に関する嗜好です。
２．同時に他のフェティシズムも持つ
→フェチ傾向は重複することが多く、「靴＋ストッキング」「制服＋ストッキング」など複合型も多数。そのため、純粋なストッキングフェチのみの数字とはなっていません。


４．なぜ人はフェティシズムに惹かれるのか？

 フェティシズムの背景には、以下のような心理的要因があります。
要因説明例
初期性体験の刷り込み思春期に特定のモノに興奮した経験が「記憶と興奮の回路」として残る
禁忌・羞恥の興奮タブー感や社会的禁止が、逆に性的スリルを生む
間接的な性的象徴ストッキング、靴、制服などは身体を隠しつつ想像させる要素が多い
自己投影・支配／服従欲求「履かせたい・脱がせたい」「踏まれたい・嗅ぎたい」＝力関係の表現



 ５．パンスト男子はストッキングフェチなのか？

 結論から言うと、そうとは限りません。「ショートパンツ×ストッキング＝フェチ」とは一概に言えず、ストッキングを履く目的は様々で、大別すると下記のとおりに分けられます。
主な目的・動機内容
ファッション・審美性「脚を細く長く見せたい」「色のコントラスト」「ファッションのアクセント」など
防寒・実用性「寒さ対策」「筋肉サポート」「スポーツ」「肌の擦れ防止」など実用重視。
ジェンダー表現「自分の内なる女性性や中性的美意識を表現したい」など
性的フェティシズム「ストッキングを見る・履くことで性的快感を得る」ことが主目的

つまり、パンスト男子の中に「ストッキングフェチの男性」もいるということです。でもどうして、フェチと一元的に捉えられてしまうのかというと、「ストッキング＝本来女性用＝逸脱行為＝性的動機」と結びつけられやすく、過去のメディアやAV・サブカルで「ストッキング＝フェチ」のイメージがかなり強調されてきたことなどが原因です。ストッキングフェチかどうかは、「興奮の有無」が判断基準となります。
そこで、見分ける方法は次のとおりとなります。


●見分けのポイント一覧（観察・文脈・態度から）
＜ファッション目的の可能性が高い場合＞
・他人の目線は気にせず堂々としている。ファッション全体が調和
・色・素材・丈が全体のバランスを考慮してコーデされている
・自然体で、動きもスムーズ
・写真やSNSは、ファッションや風景全体を写したバランスある投稿

＜フェティシズムの可能性が高い場合＞
・自分や他人の脚・ストッキングに視線が集中・凝視
・着こなしはストッキングが主役（過度に目立つ色・光沢など）で同じ服ばかり
・落ち着きがなく、脚やストッキングを何度も触ったりする
・写真やSNSは、足やストッキングを極端にフォーカスした写真ばかり

なお、注意点として、見た目で外から「フェチっぽい」と思えても、本人は全く性目的でない場合もありますし、反対に極めて自然に見えても、本人の中では強いフェティシズムがあることもあります。要は、本人がどう“感じているか”が本質です。



コンテンツ
1.フェチ人口・パンスト男子　　2.フェチ男性との接し方